インテリジェンス・ナウ
北朝鮮「ハリボテ」は「見世物」か「開発段階の模擬ミサイル」か
北朝鮮が4月15日、金日成主席生誕100年の軍事パレードで公開した大陸間弾道ミサイル(ICBM)とみられる新型ミサイル。欧米の専門家の間で「ハリボテ」との見方で一致している。 しかし、ドッグショーに出演する犬のような「単なる見世物」か、今後ICBM開発に向けた北朝鮮の意図を探る貴重な情報とみるべきか――という点で意見が対立している。 技術的に問題だらけのハリボテ(mock-up)と指摘しているのは、ドイツのミサイル技術者マルクス・シラー、ロバート・シュムッカー両博士だ。 これに対して、後者の慎重論者はモンテレー国際研究所の東アジア不拡散計画部長、ジェフリー・ルイス博士や、陸軍情報部など情報コミュニティで画像解析専門家として働いたニック・ハンセン氏ら。 ICBMの模擬ミサイルとみられる「見世物」は西側情報当局によって、KN08のコード名が付けられた。軍事パレードで姿を現したKN08は全部で6基で、軍備管理・核拡散問題の米政府コンサルタント、ジョシュア・ポラック氏によると、そのうち5基には904830216、 901010212、 904830218、 904830215、 901010418のシリーズ番号が付けられていた。この番号について、上3ケタ目が4と1の2種類があり、製造工程が2つの可能性もあるとみられている。
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