英銀行バークレイズのLIBOR(ロンドン銀行間取引金利)をめぐるスキャンダルが次々と明るみになる中、7月8日のフィナンシャル・タイムズの電子版(FT.com)に極めて興味深い寄稿が掲載された。バークレイズのCEOを辞職したボブ・ダイアモンドのかつての上司で、同行の頭取だったマーティン・テイラーによるものである。タイトルは「私もダイアモンド神話に陥落した」。過去十数年のバークレイズの歴史にかかわるかつての部内者、それも旧トップからの一種の告発といってもよい。LIBORの操作が自社や個別トレーダーの利潤動機から生じていたとしても不思議ではないことがよくわかる内容だ。

「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン