経済の頭で考えたこと
(102)
米中「経済摩擦」激化で日本企業が抱えかねない「市場リスク」
![](/mwimgs/b/e/1300mw/img_be7b6f8bdecf426b3c09e1b02ef4062061005.jpg)
中国の指導層の自国認識の正確性については、相当疑ってかかった方がよい。多分最大の理由は、共産党の内部における縦割り組織(サイロ)の内部の錯綜度が、他の組織からは伺う術(すべ)もないほどになっているからだろう。この点は組織の末端での事態にとどまらず、トップレベルでも生じていると考えるべきだ。
昨今で最も明らかになったのは、習近平中国共産党総書記(国家主席)と中国人民解放軍幹部との間の齟齬であろう。南シナ海での領有権を確立するために、中国は島嶼地帯での埋め立てと港湾づくりを始めた。しかし2015年9月にホワイトハウスを訪問した習近平総書記は、スプラトリー諸島の拠点の軍事化を否定した。
![](/common/images/v1/common/key_black.png)
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン