経済の頭で考えたこと
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米中「経済摩擦」激化で日本企業が抱えかねない「市場リスク」

中国の指導層の自国認識の正確性については、相当疑ってかかった方がよい。多分最大の理由は、共産党の内部における縦割り組織(サイロ)の内部の錯綜度が、他の組織からは伺う術(すべ)もないほどになっているからだろう。この点は組織の末端での事態にとどまらず、トップレベルでも生じていると考えるべきだ。
昨今で最も明らかになったのは、習近平中国共産党総書記(国家主席)と中国人民解放軍幹部との間の齟齬であろう。南シナ海での領有権を確立するために、中国は島嶼地帯での埋め立てと港湾づくりを始めた。しかし2015年9月にホワイトハウスを訪問した習近平総書記は、スプラトリー諸島の拠点の軍事化を否定した。

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