究極の民営化「市場化テスト」の道なき道

執筆者: 2004年12月号
エリア: 日本

「民間にできることは民間へ」 小泉純一郎首相が自らの構造改革路線を説明する時に好んで使うフレーズだが、「究極の民営化」というべき手法が政府内で検討されている。職業紹介や自動車検査などの行政サービスの提供について、官と民が対等な立場で競争入札を行ない、民間の示す価格・サービスが優る場合は業務を委託する「市場化テスト」だ。 従来も、国鉄民営化、民間資金活用による社会資本整備(PFI)、施設管理の委託など民間ノウハウを活用する試みはあったが、個別に法改正や制度設計せざるを得なかった。だが、新法制定も視野に入れた市場化テストは「“各個撃破”ではなく“底引き網”のように多くの官業へ民間参入を促す」(政府関係者)もので、統一的な仕組みを作って「官の砦」を破壊する。

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池内恵の中東通信

池内恵(いけうちさとし 東京大学教授)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について日々少しずつ解説します。

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