今年、中国でプーアル茶の値段が高騰しており、2007年に起きたプーアル茶バブルの「再来」かと関心を集めている。しかし、そもそもなぜプーアル茶の価格が高騰するのか、日本人にはわかりにくい。背景には、保存期間が長いプーアル茶の特性と、中国のホットマネーに投機先として狙われている事情があるようだ。
いまや中国ではすっかり高級ブランド化し、贈答品などに使われることも多いプーアル茶だが、10年ほど前までは単なる二級、三級のお茶扱いだった。もともと高級茶ではなく、低中級茶の位置づけで、香港や広東など「飲茶」(ヤムチャ)習慣のある地域で愛飲されてきたが、上海以北ではほとんど買うことすらできなかった。
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