堕ちゆく世界の迷走
(34)
中国「金融バブル崩壊」のマグニチュード
日本と世界のマーケットが乱調を演じている。株価やドル相場に関心のない人たちにとっても、梅雨時のジメジメした気候を思わせる、鬱陶しい日々といっても良いだろう。なぜグローバルな金融市場はかくも揺れるのだろうか。
震源地はワシントンにある。バーナンキ議長の率いる米連邦準備制度理事会(FRB)だ。2008年9月に起きたリーマン・ショック後の金融危機に対処するため、じゃぶじゃぶに流してきたマネーの蛇口を、景気回復に伴っていくぶん締めるかどうか。バーナンキ議長が金融の量的緩和(QE)の出口に言及した途端に、世界の市場に激震が走った。

「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン