調和が破壊される瞬間

執筆者:星野 智幸 2013年8月27日
タグ: アメリカ
エリア: ヨーロッパ

 その伝説の「スーパーゴール」はまったく予期しない瞬間に飛び出した。横浜F・マリノスのキーパー榎本哲也が、自チームの選手が負傷したため、ボールをタッチラインの中央あたりへ大きく蹴り出す。ボールの向かう先には、相手チーム、名古屋グランパスのベンチがあった。突如ベンチから飛び出した監督のストイコビッチは、スーツに革靴という姿ながら、飛んできたボールを地面に落とさず、ボレーで大きく蹴り返す。巨大な弧を描いたボールは、50メートル先のマリノスゴールに急下降し、ワンバウンドしてゴール! ガッツポーズをしたストイコビッチは、審判から退席を命ぜられた。【リンク

カテゴリ: スポーツ
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執筆者プロフィール
星野 智幸 作家。1965年ロサンゼルス生れ。早稲田大学第一文学部を卒業後、新聞記者をへて、メキシコに留学。1997年『最後の吐息』(文藝賞)でデビュー。2000年『目覚めよと人魚は歌う』で三島由紀夫賞、2003年『ファンタジスタ』で野間文芸新人賞、2011年『俺俺』で大江健三郎賞を受賞。著書に『ロンリー・ハーツ・キラー』『アルカロイド・ラヴァーズ』『水族』『無間道』などがある。
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