今回、台湾で起きた馬英九総統と王金平立法院長との間の政治闘争で、馬英九は王金平の国民党の党籍剝奪にいったんは成功したかに見えたが、王金平が求めた国民党籍の地位保全の仮処分が台北地裁で認められ、今のところ「1勝1敗」という形で、馬英九・王金平抗争は膠着状態に陥っている。
ただ、それとは別に、今回の問題の発端が王金平の電話に対する盗聴の内容であったことで、台湾における盗聴の実情が改めて問われることになった。意外かも知れないが、民主化が進んだとはいえ、台湾は世界でもトップレベルの「盗聴大国」なのである。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン