先日、衆議院の国家安全保障に関する特別委員会で、日本版NSC(国家安全保障会議)を創設する安全保障会議設置法改正に関する参考人意見聴取に臨んだ。私は、この法案に必ずしも賛成ではないが、いずれ多数で成立することが必至である以上、出来上がったNSCが機能するための要点に絞った意見を述べることにした。
この法案の目的は、総理・官房・防衛・外務の4閣僚による会議とそれを支える事務局を創設して国家安全保障の司令塔とし、そこに情報を集約するため、各省に資料(情報)提供を義務付けることにある。そこには、以下のような宿命的な課題がある。
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