「初期原理主義のリーダー」メイチェンの遺産

執筆者:会田弘継 2005年10月号
エリア: 北米

 十九世紀後半、ダーウィンの生物進化論に代表される「近代知」の発展とキリスト教信仰の間に齟齬が生じ出すと、近代に寄り添うように自由主義神学(リベラリズム)が生まれた。 聖書は科学ではない、イエスの復活の奇跡は喩えであるとして、近代におけるキリスト教の生き残りを図る。これに対し、聖書を字義通り信じることを信仰の核とする伝統主義神学の側から強い反発が起き、自由主義神学(モダニズムとも呼ばれた)への抵抗がじわじわと広がった。それ以前から大衆レベルで起きていた、終末論に彩られる新たな信仰復活運動も背景にあった。

カテゴリ: カルチャー
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執筆者プロフィール
会田弘継 関西大学客員教授、ジャーナリスト。1951年生まれ。東京外語大英米語科卒。共同通信ジュネーブ支局長、ワシントン支局長、論説委員長などを務め、現在は共同通信客員論税委員、関西大学客員教授。近著に『破綻するアメリカ』(岩波現代全書)、『トランプ現象とアメリカ保守思想』(左右社)、『増補改訂版 追跡・アメリカの思想家たち』(中公文庫)など。訳書にフランシス・フクヤマ著『政治の衰退』(講談社)など。
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