裁判所で認められる5つの離婚原因

執筆者:藤沢数希 2013年11月9日
タグ: 日本

 そもそも日本の法律ではいかなる場合に離婚が認められるのか? それは民法770条1項に書いてある。

 民法770条1項

1.配偶者に不貞な行為があったとき

2.配偶者から悪意で遺棄されたとき

3.配偶者の生死が3年以上明らかでないとき

4.配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき

5.その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき

 3と4は読んで字のごとくそのままの意味である。5は要するに、裁判官の主観で、性格の不一致など、なんでもありうるという意味であるが、ふつうはこういう包括条項を乱用するのは避けるものである。それで見慣れない言葉があるのは1と2である。

カテゴリ: カルチャー
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
  • 24時間
  • 1週間
  • f
back to top