浦和レッズの声援は、他のどのJリーグクラブの応援とも違って、野太く低く威圧感がある。横浜F・マリノスや鹿島アントラーズの声援が柔らかく、合唱のように聞こえるのに対し、レッズのそれは軍隊歌を歌いながら行進する軍隊を思わせる。その違いの理由は、男声が多いことだ。
この特色を作り上げたのが、「クレイジー・コールズ」というサポーターの団体だった。レッズの発足時に、男たちを中心として結成され、「反体制」「不良っぽさ」を前面に押し出し、声で圧倒する応援スタイルを築き上げたのだ。クレイジー・コールズはトラブルによって解散するが、「URAWA BOYS」として再スタート。長らく浦和のゴール裏を取り仕切って、よくも悪くも浦和レッズのイメージを担い続けた。差別横断幕事件で解散するまでは。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン