オバマ大統領の東アジア歴訪中も、ワシントンとNATOはウクライナ危機の温度を徐々に高める対露制裁を追加し続けた。対するウクライナ領内の親露派は折れる気配なく、逆にますます支配圏を広めている。どこかで、どちらかの誰かがミサイルを1発撃てば、第3次世界大戦(キエフ放送は、すでにその言葉を使ってプーチン露大統領を非難している)が始まりそうな気配である。
今年はサラエボ街頭で発射された1発の銃弾がオーストリア皇太子を斃してから100年に当る。悲観的な人は「人類滅亡前の最後の世紀が始まった」と言っているらしい。
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