経済の低迷や相次ぐ汚職などに有効な手を打てずに今春の総選挙で歴史的大敗を喫し、改選前の約5分の1、わずか44議席の少数勢力へと転落した名門老舗政党・国民会議派(コングレス)が、いよいよ最後の切り札を投入するかもしれない。
いまだ党勢回復のめどが立たず、これまでは鳴りを潜めていた総裁・副総裁への批判が噴出、地方議員らの離反も相次ぐ中、今秋には北部ハリヤナ州、西部マハラシュトラ州などの重要州で議会選が行われる。危機感を強めた党幹部らの間では、カリスマ性と大衆人気を併せ持つソニア・ガンディー総裁(67)の娘プリヤンカ・ヴァドラ(42)の政界入りを求める声が再び高まり始めた。
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