日本株の底入れで急増した和製ヘッジファンドだが、今年に入り苦戦が続く。小型株の下落や欧米ヘッジファンドの進出で、早くも正念場だ。「著名ヘッジファンドが日本で苦戦」――。八月中旬、米紙ウォールストリート・ジャーナルがこう報じた。やり玉に挙がったのが、米ヘッジファンドのウィットニー社が運用する日本株ファンド。投資先の企業の分析・調査は東京の拠点が担当し、日本人のファンドマネジャーも抱える大手だが、ライブドアショック後の日本株の急落で大きな含み損を抱え、昨年末に千五百億円まで膨らんでいた資産残高が七月末までに二三%も減った。

「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン