カストロの天国と地獄

執筆者:名越健郎 2006年10月号
カテゴリ:
エリア: 中南米

 1959年のキューバ革命以来47年間にわたり独裁体制を維持したフィデル・カストロ議長(80)が、8月初め、腸の手術を受け、権限を一時、政権ナンバー2の実弟ラウル・カストロ第一副議長に委譲した。 容体は「国家機密」ながら、悪性腫瘍説などが流れている。議長の早期退陣を望む米国はこれまで重病説、死亡説を意図的に流し、議長は「小さな北の隣人(米国)は安心すべきだ。100歳までは在職しない」などと笑い飛ばしてきた。 だが、公表された病室の写真は衰えが目立ち、カストロ時代の終焉が近いことを感じさせた。 あの世で、ブレジネフ・ソ連共産党書記長がホーネッカー東独共産党書記長とばったり出会った。

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執筆者プロフィール
名越健郎 1953年岡山県生れ。東京外国語大学ロシア語科卒業。時事通信社に入社、外信部、バンコク支局、モスクワ支局、ワシントン支局、外信部長を歴任。2011年、同社退社。現在、拓殖大学海外事情研究所教授。国際教養大学東アジア調査研究センター特任教授。著書に『クレムリン秘密文書は語る―闇の日ソ関係史』(中公新書)、『独裁者たちへ!!―ひと口レジスタンス459』(講談社)、『ジョークで読む国際政治』(新潮新書)、『独裁者プーチン』(文春新書)、『北方領土はなぜ還ってこないのか』(海竜社)など。
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