あまりに厳しくて、経営者は縮みあがり、外国からも米市場が敬遠される。そんな声が高まり、企業改革法を見直す動きが出てきたが……。[ワシントン発]米国で「ソックス」をめぐる議論が白熱している。松坂大輔投手の獲得に動いたボストン・レッド“ソックス”や井口資仁内野手のシカゴ・ホワイト“ソックス”の戦力分析ではない。二〇〇二年に法案を提出した二人の米国会議員、Sarbanes(サーベンス)とOxley(オクスリー)の名を冠した、通称「SOX(米企業改革法)」の話だ。「財務諸表に対する経営者の責任を明確にしたソックスが重荷となり、米国の企業や資本市場の競争力が落ちたのではないのか」。そのような問題意識から、侃々諤々の論戦が繰り広げられているのである。
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