ミッション(使命)ということは、私にとってずっと大きな課題です。なんのために自分は生きているのか? 中学生のころから考え続けてきて、今も考え続けています。私は、さまざまな立場で仕事をしてきました。そして、その場所における自分のミッションは何か? 自分の属する組織のミッションとは何か? を明確にすることに努め、明らかになったならば、そのミッションを果たすべく全力で対してきました。
三井記念病院は私が病院長に着任した翌年に医療機能評価を受けることになり、着任した年の暮ごろから準備を始めました。医療機能評価で要求されることは多々ありますが、中でも一番大切だと考えられていることは職員全員が病院の医療理念を暗記して、いつでも言えるということがあります。しかし、私は職員にその時の医療理念を聞いてみましたが、ほとんどの職員は言うことができませんでした。その医療理念は借物で、本物でないということを認識するとともに、もっと分かりやすくしかも力強く我々をサポートするものに変えねばと思いました。医療理念とは、つまり、病院のミッションです。
病院の以前の医療理念は次の通りです。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン