「監査の厳格化」で三月期決算は大荒れの予感

執筆者: 2007年3月号
カテゴリ: 経済・ビジネス 金融

不正にお目こぼしをすれば会計士失格。強い風当たりに、ようやく監査の名に値する監査が行なわれる時代になったが――。 三月期決算を乗り越えられない企業が続出する――。監査法人業界で、そんな異常事態の到来が半ば公然と語られるようになってきた。監査法人に対する当局や社会一般の目が厳しさを増し、批判にたまりかねた監査法人が、猛烈な勢いで監査の“厳格化”に乗り出したからだ。監査法人発の信用不安が現実のものになりつつある。「先生のご担当は大丈夫ですか」「いや一社あってね」 最近、会計士が顔を合わすとそんな会話が挨拶代わりになっている。言うまでもなく、監査法人は企業がまとめた決算書が正しいかどうか、「監査意見」としてお墨付きを与えるのが仕事だ。かつてはほとんどの企業で、すべての重要な点について適正に表示していると認める「無限定適正」という太鼓判が押され、半ば儀式に近い機能しか果たしていない、と言われたものだ。それが今年は風景が一変しているという。

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池内恵の中東通信

池内恵(いけうちさとし 東京大学教授)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について日々少しずつ解説します。

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