――羽田国際化の足を引っ張った「日本村」の構造――【序曲】突然、大号令 今年になってにわかに盛り上がった羽田空港国際化構想。賛否激しくぶつかり合った経緯の中に、政官民のお粗末な姿が浮かびあがった。 きっかけは昨年十月、安倍晋三首相の指示で検討が始まった「アジア・オープンスカイ構想」だった。中国を中心に急成長するアジアとの関わり方は日本の命運を左右する。この巨大市場の玄関口になれるかどうかで、日本の金融・情報・サービス立国の成否が決まる。それには、外国から人やカネ、情報を呼び寄せるインフラの競争力が不可欠だ。
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