政治が激動するときには、政治家ではなく民間人の影がちらつくことが多い。福田康夫首相と小沢一郎民主党代表の間の降って湧いたような「大連立」騒動の陰にも民間人の暗躍があったことは政界の常識のようになっている。だれもが知っている新聞とテレビ界の大物である。 この二人はこれまでも政局の節目にシナリオライターとして登場した。安倍晋三首相が突然政権を投げ出し、直後にはだれもが麻生太郎幹事長が後継者だと思っていた。それが一晩、いや半日でひっくり返り福田首相になった陰にはこの二人の暗躍があったことを否定する自民党有力者は一人もいないだろう。
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