あのバブル崩壊後の日本と同じような姿に、米国が身をやつすのか。世界の金融市場に走った亀裂はそれほど大きい。日本を本当の衝撃が襲うのはこれからだ。 サブプライムローン(信用力の低い個人向けの住宅融資)のパニックが世界中を駆け巡っている。亀裂は米国内にとどまらず欧州にも走り、株式市場の動揺を通じて日本も右往左往している。ここ数年、意識されずに膨らんでいたマネーの連鎖の最も弱い部分の綻びが突かれている。 年の瀬を控えた韓国。十一月末以降、債券市場を売りの火砕流が襲った。売り手は韓国に進出した外資系金融機関である。仕組みはこうだ。

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