深層レポート 日本の政治 (97)

年末年始「人望低下」を競った福田・小沢のマッチレース

執筆者:Foresight 2008年2月号
エリア: アジア

 昨年十二月に公明党の太田昭宏代表と福田康夫首相が一対一で会談する機会が二度あった。一度目は十一日夜の首相公邸。このとき、太田氏は「公明党としては、衆院解散は来年(二〇〇八年)秋以降にしてほしい」と迫った。次期衆院選では、与党が衆院での三分の二の優位を維持できないことはほぼ確実で、政府・与党提出法案がほとんど成立しなくなる事態も想定できるだけに、総選挙後の戦略がないままの解散は福田政権の自殺を意味する。そんなことは百も承知の首相は、「何を今さら」という苦笑いの表情を浮かべつつ、「まあ、まあ、今後も協力をお願いします」とかわした。

カテゴリ: 政治 経済・ビジネス
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