「政策顧問」の顔ぶれで占う米次期政権の姿

執筆者:足立正彦 2008年3月号
エリア: 北米

オバマ、クリントン、マケインと、どの陣営にも、民主・共和両党の重鎮たちが集結。だが、外交や経済の政策にはかなりの違いが――。 米大統領候補選びの天王山、メガチューズデーが幕を閉じた。民主党はヒラリー・クリントンとバラク・オバマ両上院議員の一騎討ちがまだ当分続く一方、共和党はジョン・マケイン上院議員が同党大統領候補指名獲得をほぼ確実にした。 筆者は東京財団が行なったプロジェクトにおいて、久保文明・東京大学教授をサポートし、昨年十一月に両党の主要候補者八人の選挙対策本部メンバーと政策顧問の人名録を作成した。このうち共和党のトンプソン、ジュリアーニ、ロムニー、民主党のエドワーズの四人はすでにレースから脱落した。共和党のハッカビーはまだ戦線に踏み止まっているものの、大統領への道はきわめて険しい。大統領候補は事実上、マケインと民主党の二人の候補のいずれかに絞られたといえる。

フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
  • 24時間
  • 1週間
  • f
back to top