バラク・オバマの酔わせる演説

執筆者:名越健郎 2008年4月号
エリア: 北米

 米大統領選の民主党予備選で破竹の勢いとなったオバマ上院議員の演説は、酒に酔ったような感覚を聴衆に与えるという。「白人のアメリカも、黒人のアメリカもない。アメリカ合衆国があるだけだ」「われわれはこの国を変えることができる」と訴えると、聴衆から“Yes, we can!(やればできる)”の大合唱。聞く人を陶酔させる麻薬のような演説能力は、米グラミー賞最優秀朗読アルバム賞を受賞したことでも立証された。 当初マイナスに働くとみられた「バラク・フセイン・オバマ」というフルネームも、自らジョークの対象にする余裕を見せる。若者や高学歴者の圧倒的支持を受けており、このまま最後まで行きそうな勢いだ。

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執筆者プロフィール
名越健郎 1953年岡山県生れ。東京外国語大学ロシア語科卒業。時事通信社に入社、外信部、バンコク支局、モスクワ支局、ワシントン支局、外信部長を歴任。2011年、同社退社。現在、拓殖大学海外事情研究所教授。国際教養大学東アジア調査研究センター特任教授。著書に『クレムリン秘密文書は語る―闇の日ソ関係史』(中公新書)、『独裁者たちへ!!―ひと口レジスタンス459』(講談社)、『ジョークで読む国際政治』(新潮新書)、『独裁者プーチン』(文春新書)、『北方領土はなぜ還ってこないのか』(海竜社)など。
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