インドネシア人介護士を「犠牲」にするな

執筆者:出井康博 2008年9月号
エリア: アジア

[ジャカルタ発]「日本の介護現場では数年後、五十万人もの人手が足りなくなるというじゃないか。インドネシアは何万人でも人材を供給できる。我々にとって日本は有望なマーケットだ」 ゆうに百平米を超す広くて豪華な執務室で、インドネシア海外労働者派遣・保護庁(BNP2TKI)のジュムフル・ヒダヤット長官は、自信に満ちた表情で語った。 BNP2TKIはインドネシア人の海外への出稼ぎを統括する政府機関だ。昨年三月に大統領直属の組織としてつくられ、この八月に来日した約二百人のインドネシア人介護士・看護師の送り出しも手がけた。

カテゴリ: 政治 経済・ビジネス
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執筆者プロフィール
出井康博 1965年、岡山県生れ。ジャーナリスト。早稲田大学政治経済学部卒。英字紙『日経ウィークリー』記者、米国黒人問題専門のシンクタンク「政治経済研究ジョイント・センター」(ワシントンDC)を経てフリーに。著書に、本サイト連載を大幅加筆した『ルポ ニッポン絶望工場」(講談社+α新書)、『長寿大国の虚構 外国人介護士の現場を追う』(新潮社)、『松下政経塾とは何か』(新潮新書)など。最新刊は『移民クライシス 偽装留学生、奴隷労働の最前線』(角川新書)
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