[ジャカルタ発]「日本の介護現場では数年後、五十万人もの人手が足りなくなるというじゃないか。インドネシアは何万人でも人材を供給できる。我々にとって日本は有望なマーケットだ」 ゆうに百平米を超す広くて豪華な執務室で、インドネシア海外労働者派遣・保護庁(BNP2TKI)のジュムフル・ヒダヤット長官は、自信に満ちた表情で語った。 BNP2TKIはインドネシア人の海外への出稼ぎを統括する政府機関だ。昨年三月に大統領直属の組織としてつくられ、この八月に来日した約二百人のインドネシア人介護士・看護師の送り出しも手がけた。

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