大相撲名古屋場所千秋楽の七月二十七日、優勝した横綱白鵬に各種の賞状、優勝杯が贈られたが、その中に「日仏友好杯」があった。 バカンスでフランスに戻っている大使に代わって、ナンバー2のクリストフ・プノー公使が土俵に上がり、日本語で「あなたはよく健闘し、優勝されました」と賞状を読み上げ、銀製の優勝杯を手渡した。 この「日仏友好杯」の授与は五月の夏場所に続き二回目になる。昨年三月の春場所で「フランス共和国大統領杯」が優勝した大関白鵬に手渡されたのを最後に、フランスは優勝杯を廃止し、大相撲とのかかわりを絶った。しかし一年余りの後、優勝杯の名前と性格を変えて、静かに再登場したのである。

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