インドネシア総選挙は四月九日に投票されたが、スマトラ島最西北端のアチェ特別州で、元独立派武装組織「自由アチェ運動(GAM)」を母体とする地方政党「アチェ党」への暴力事件が続発、国軍や警察など治安組織の関与が取り沙汰されている。 昨年から総選挙の選挙運動期間中にかけて、同州ではアチェ党に対する暴力事件が五十五件に上り、そのうち二十五件は党関係者の射殺、党施設や関係者宅への放火や手榴弾投げ入れなどで、四月四日には同州ランサで党幹部が射殺されている。この幹部はGAMの地元司令官だった人物で、アチェ党関係者は「わが党に対する組織的妨害工作。警察に通報しても捜査すらしない」と反発。
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