水着開発レースに翻弄される競泳界

 五月十日、水泳の日豪対抗で入江陵介(近畿大学)が二〇〇m背泳ぎでマークした一分五十二秒八六は、それまでの世界記録を一秒以上も上回る大記録だった。 しかし着用していたデサント社製の水着が国際水泳連盟(FINA)から承認されず、幻の世界記録に終わってしまった。 なぜ、こうした不手際が生じたのだろうか。 問題はFINAが北半球でシーズンが本格化する四月の段階で、新しく開発された水着の承認・不承認を発表できなかったことにある。例年であれば、三月までには公表されるものが六月までずれ込んでしまったのが混乱の原因となった。

カテゴリ: スポーツ
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執筆者プロフィール
生島淳 1967年生れ。広告代理店勤務を経て93年よりライターとして活躍。著書に『大国アメリカはスポーツで動く』(新潮社)など。
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