政権選択をかけた、四年ぶりの総選挙が八月三十日に迫った。民主党の圧倒的優勢が伝えられているが、看板公約どおりの「脱官僚」型政治を、彼らは本当に実現できるのだろうか。「改革」には明確な休止符 万策尽きた麻生太郎首相の破れかぶれとも思える解散で、通常国会は幕を閉じた。これに伴い、内閣人事局の創設を内容とする公務員制度改革関連法案も廃案。自民党の中川秀直元幹事長らが準備を進めていた「幹部の特別職化」議員立法も流れた。法案審議を遅れに遅らせた、霞が関と自民党守旧派の連係プレーが功を奏し、改革に明確な休止符が打たれたのだ。

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