橋下徹・大阪府知事が市長選への鞍替え出馬を表明し、10月31日に正式に辞職。11月27日のダブル選挙に向け、選挙モードに突入した。ただ、市長選は橋下氏vs.現職の平松邦夫市長でほぼ確定したものの、知事選の方は、民主党や自民党の思惑も入り乱れ、まだ構図は混沌とした状態が続いている。 そうした状況下、橋下徹・大阪維新の会代表に対するバッシングが急速に強まっている。 実父の出自、親族の不祥事など、「橋下ネタ」が一斉に週刊誌上で噴出。橋下氏自身は「ほぼ事実」と認めつつ、「(自分の)子供は、事実を初めて知った」「公人に人間の権利は一切ないのか」とツイッターで心情を吐露した。 もちろん、こうした話は、選挙戦にはつきもの。だが、これらは、いずれも古い話だ。橋下氏はこれが最初の選挙戦ではなく、緒戦の知事選のほか、今春の統一地方選でも陣頭に立った。それが、今になって一斉に報じられているのは、いささか奇異に感じられる。

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