夏休みにもかかわらず、バリ島やジャカルタへの外国人観光客数が急減している。インドネシア政府は日本や韓国、豪州などで緊急観光キャンペーンを展開しているが、七月十七日にジャカルタ市内の米系高級ホテル二軒が爆破されたことで、観光客の足が遠のいているのだ。金曜日の朝食時間帯を狙った今回のテロにより、九人が死亡し、重軽傷者は五十人を超えた。 インドネシアでは二〇〇二年から〇五年にかけて毎年、爆弾テロが起こされた。だが、今回は特定の施設や人物をピンポイントでターゲットにしており、これまでと根本的に異なる。

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