『007』を旅して
『007』を旅して(4)

シリーズ第1作『ドクター・ノオ』は中国人でいっぱい

カリブ海のジャマイカのビーチ。1作目の舞台にもなったが、フレミングにとって念願の別荘地だった

 

 今回は、いまから半世紀前の1962年に公開された、ジェームズ・ボンド映画の第1作『ドクター・ノオ』の話をしよう(邦題は『007は殺しの番号』、日本公開は1963年)。映画の舞台となるのは、カリブ海で3番目に大きいジャマイカ島。新たなミッションを帯びたボンドは、ロンドンからアメリカ本土を経由して、同島の首都キングストンにある国際空港に到着する。搭乗したエアラインは当時、世界一との誉れが高かったパンアメリカン航空(PAN NAM)だが、1991年に経営破綻して現在は存在しない。時の流れを感じさせる場面でもある。もともと1927年にフロリダとキューバを結ぶ航空会社として設立され、カリブ海に路線網を張り巡らせていた。

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執筆者プロフィール
竹田いさみ 獨協大学外国語学部教授。1952年生れ。上智大学大学院国際関係論専攻修了。シドニー大学・ロンドン大学留学。Ph.D.(国際政治史)取得。著書に『移民・難民・援助の政治学』(勁草書房、アジア・太平洋賞受賞)、『物語 オーストラリアの歴史』(中公新書)、『国際テロネットワーク』(講談社現代新書)、『世界史をつくった海賊』(ちくま新書)、『世界を動かす海賊』(ちくま新書)など。
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