ドラッグストアが資金を出し合ってひとつの会社を作り、共同開発でコストを抑えながら良質な独自商品を開発し、各店舗で販売しよう――。マツモトキヨシなどが中心となって設立を呼びかけたプライベートブランド商品の製造販売会社「ニッド」の内紛が激化している。 ニッドの社長は設立直後からマツキヨの松本南海雄会長が務めていた。マツキヨ派と反マツキヨ派の勢力は拮抗していたが、「五年ほど前にマツキヨ派だった高田薬局がイオングループに入り、反マツキヨ派に加わったことで均衡が崩れ、クーデターが成功した」(業界通)。反マツキヨ派はドラッグストア部門の拡大を進めるイオンをバックに経営陣からマツキヨ派を一掃し、高田薬局の高田隆右社長はイオングループのドラッグストア持株会社グローウェルホールディングスの社長に出世した。

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