元中国人スパイからの移民申請を審理していた米国デンバーの裁判所が4日、政治亡命を認める決定を言い渡した。
6年前からの申請がようやく認められたのは、中国国家安全局(MSS)の元スパイ、李鳳智氏。亡命が認められず、中国に送還されれば、長期刑か死刑の宣告は必至と主張していたこともあり、関係者の間では安堵の空気が広がっている。李氏はMSSからの派遣で、デンバー大学に留学していた。
米情報機関の中には、李氏の情報源としての価値に疑問を抱く向きもあり、申請許可が危ぶまれていた。しかし、寛大な決定で、今後中国スパイが米側に寝返る例が続出すると期待する向きもある。ただ、移民関税取締局には30日間の控訴権があり、まだ決定は確定していない。
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