米電子偵察機と中国軍戦闘機の接触事故の裏で、中国人民解放軍の中佐級の軍人が台湾に亡命していたことが判明した。この軍人は台湾海峡沿いでの軍事演習の内容を知り得る立場にある南京軍区の出身者で、「台湾軍はかなり重要な情報を入手できた」(在京軍事筋)模様だ。 中国軍人の亡命では、国防省の徐俊平・外事局米国科長(中佐)が昨年末に米国に亡命している。この情報は銭其シン副首相が訪米し、ブッシュ米大統領と会談する前日に台湾『聯合報』によって暴露されたことから、台湾当局による米中離間策との見方が強いが、その後、徐氏のほかに四人の将校クラスの中国軍幹部が相次いで米国に亡命していたことが判明している。
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