事件捜査で、犯人にあてはまるような人物像を絞り込んでいく作業を「プロファイリング」という。同じ言葉が情報工作の世界でも使われる。例えば、スパイとしてリクルートしやすい人物のプロファイリングとして「アル中」「麻薬常習」「女性好き」といった性向が挙げられたりする。 昨年十二月十三日、米国防総省が公表したオサマ・ビン・ラディンのビデオに映っているアリ・サイード・アル・ガムディという人物をめぐって、ひそかに情報の世界でプロファイリング論争が起きているようだ。英オブザーバー紙はガムディ師を、まさにスパイにはうってつけの「古典的なプロファイル」の人物だと伝えている。
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