ヒズボラが保護下に置いた「岡本公三」の利用価値

執筆者: 2002年7月号
カテゴリ: 国際
エリア: 中東

 レバノンで亡命者扱いを受けている日本赤軍の岡本公三元受刑者が、最近、イスラム教シーア派民兵組織ヒズボラの保護下に置かれているという。ベイルートの外交筋は「ヒズボラは“アラブの英雄”オカモトを組織固めに利用しているのではないか」と指摘する。 ベイルートで逮捕された他の赤軍メンバー四人が日本に引き渡された二年前、岡本だけが政治亡命を許されベイルートに残った。二十六人の命を奪い、約八十人を負傷させたロッド空港乱射事件から三十年を経たいまも、岡本はアラブ社会では英雄視されており、亡命後もレバノン人の若者グループが支援組織をつくり、生活面の世話などを行なってきた。

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池内恵の中東通信

池内恵(いけうちさとし 東京大学教授)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について日々少しずつ解説します。

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