国際論壇レビュー
アメリカはどれほど“優越”しているのか
なんとかインドとパキスタンの間の戦争の危機は、回避されたかに見える。パレスチナ問題は依然として大問題であるが、四月のころに比べると自爆テロの頻度は低下した。アフガニスタンの内政は不安定だし、米軍の誤爆などもあるが、壊滅的とはいえない。世界情勢は凪のような状態になったのかもしれない。したがって、個別の問題についての甲論乙駁には、あまり目立ったものがなかった。より根源的に現在の事態をどのようにとらえるのか、あるいは、今後の予測というような論調が目についた。現在が凪であれば、また風は吹き始めるであろう。嵐がくるのか。
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