北朝鮮で起こる出来事に、不思議でないことはない。サッカーワールドカップの最中の黄海での銃撃戦も不思議であったが、七月に入って、この銃撃戦に「遺憾」の意を表明したのも不思議であった。その後、ASEAN地域フォーラム(ARF)に出席した白南淳外相が、日本やアメリカを相手に精力的な外交を繰り広げたのも驚きであった。 さらにまた、このような外交攻勢とほぼ時を同じくして、北朝鮮国内で配給制の一部廃止などの経済政策の変化が報じられた。その政策の内容を「改革」とみるかどうかが焦点であるが、「改革」とみるにしても不思議な政策が開始されたようなのである。当面、北朝鮮の動向が国際的メディアの関心事項となるだろう。
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