イラクのフセイン大統領に影武者が複数いるとの噂は以前からあるが、パリの消息筋によるとフランスの情報機関はこのほど、カタールのハマド外相が八月にバグダッドで会った「フセイン大統領」が影武者だったとの確固たる証拠をつかんだ模様だ。 同外相はこの会談で、米国との戦争を回避するため、アラブ諸国の協力で中立国に亡命するよう提案したが、「フセイン大統領」は激怒。部下に命じて外相を強制的に退席させたと伝えられる。 しかし、フランスの情報機関工作員がほぼ同時刻に、本物のフセイン大統領が八月初めに暗殺未遂事件で負傷した次男を見舞っていたことを確認しており、ハマド外相が会ったのは影武者だったことが判明したという。
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