政局の流れを探るには、毎週木曜日昼に開かれる自民党各派の総会をチェックするといい。注目は冒頭の各会長のあいさつだ。軒並みリラックスした口調で淡々と終わるようであれば政局は「凪」。熱のこもった演説をぶつ会長が現れたら「時化模様」、一斉に長広舌をふるい始めたら「時化」に突入したと見ていい。 政府が不良債権処理加速策を含む総合デフレ対策「改革加速のための総合対応策」を決定した翌日、十月三十一日の各派総会は完全に「時化」モードだった。「内需拡大策なくしてデフレ脱却も不良債権処理もできるはずがない。空虚な対策だ」

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