現在が「改革の時代」であることは間違いないが、なかなか進まない。なぜか? 理由の一つに、改革のやり方、方法が分からないということがある。 みな、改革には素人である。既存の仕組みの維持者、既存の仕組みを活用した業績達成者は多いが、こと仕組みをどう変えたらいいかについては、未経験者ばかりだ。日産自動車はV字回復を達成したが、それはカルロス・ゴーン氏という、海外で大企業の改革を成功させ、手法を身につけた人がトップになったから。日本人経営者では変えられなかったのだ。 改革をしなければならないことは分かっていても、怖いから、どうやったらいいか分からないから、躊躇する。先延ばしする。そのうちに、どんどん症状が悪化していく。政治しかり、行政しかり、経済しかり、企業しかり。
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