深層レポート 日本の政治 (36)

「解散・総選挙」という妖怪が永田町を徘徊している

執筆者: 2003年1月号
エリア: アジア

 保守党の野田毅党首が党首を辞任し離党、自民党に復党する意向を固めた――。臨時国会最終日の十二月十三日。永田町を「社長の夜逃げ」とも言うべきお寒いニュースが駆け巡った。 衆院議員七人、参院議員五人の小所帯とはいえ、保守党は小泉連立政権の一角を占める与党。野田氏は曲がりなりにも、身辺警護のSPが常時張り付く「政権の顔」の一人だ。朝刊で報じた毎日新聞は「党内では『自分だけ戻るなんてとんでもない』と反発を受けている」と、夜逃げ作戦が簡単でないことも伝えていた。 実際、野田氏はこの数日間、二階俊博幹事長から再三にわたり翻意を求められていた。

カテゴリ: 政治 経済・ビジネス
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