ライセンス・アソシエイト。耳慣れない職業かもしれない。しかし、メイド・イン・ジャパンが復活するなら、彼らが重要な役割を担うのは間違いない。一言で説明すると、大学、研究機関の発明(特許)を企業に売り込みビジネスに発展させる橋渡し役となる知的財産マネジメントの専門家である。 一九九六年、日本の製造業は曲がり角を迎えた。政府は国際競争に勝ち残るため、日本オリジナルの発明を重視するプロパテント政策へ舵を切った。特許によって競争力を維持、向上させようと様々な法整備を進め、ここにきてようやく産学連携、大学による技術移転機関(TLO)の設置といった動きが本格化してきた。ただ、知財の重要性が浸透しても、大学や企業に知財マネジメントができる人がいなければ何も始まらない。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン