「こんな状態で話が進むのか」と担当者は思わずつぶやいた。七月三日午後、ダイエーが福岡三事業のうち売却方針を固めているドーム球場、ホテルの事業買収に名乗りを上げていたある外資系投資ファンドに、二次選考への案内が伝えられたときのことだ。 五月下旬に締め切った一次選考では五社が候補に上ったが、二次に進んだのは米不動産投資会社コロニー・キャピタル、米投資ファンドのリップルウッド・ホールディングス、米リーマン・ブラザーズ証券の三社。ダイエー側は八月末までに一社に絞り込みたい意向だが、三社の関係者はみな、二次選考はよほどのことがない限り前に進めないと見ている。

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