大学発ベンチャーは、日本経済を再生させる一つの芽である。大学で培われた技術に資本がドッキングしてビジネスとして登場するケースがあちこちで広がっている。だが、大学発ベンチャーには落し穴がある。一つは研究者である教授が自分の研究結果に酔い、マーケットの有無をしっかり確かめようとしないこと。もう一つは、ベンチャーキャピタル側に知識や経験が不足していて、研究を正しく評価できないこと。 結果、予期した成果が上がらず画餅に終わった例も数多くある。そのような落し穴をうまくかわし、順調に羽ばたこうとしている例を二つ紹介してみたい。

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