ラーメン2食付きの本

執筆者:成毛眞 2004年3月号
タグ: 中国 日本

 友人から新刊本が届いた。なんと厚みが七センチもある大物である。それもそのはず、ラーメン二食付きの本なのだ。表紙の帯にあたるところには「読んでから食べるか。食べてから読むか」の文句。角川書店が発売しているのだから、けっして自費出版の類ではないのだが、ある意味で稀覯本だ。『「竹家食堂」ものがたり』。小説仕立てのこの本は、大正期に北大正門前で商いをしていたという竹家食堂がいかに「ラーメン」を生み出したかを辿っている。当時「チャンコロそば」と蔑まれていた名称に心を痛めていた店主が、中国語の出来上がったよという「好了(ハオラー)」のラーを取ってラーメンと名付けたというのである。

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執筆者プロフィール
成毛眞 中央大学卒業後、自動車部品メーカー、株式会社アスキーなどを経て、1986年、マイクロソフト株式会社に入社。1991年、同社代表取締役社長に就任。2000年に退社後、投資コンサルティング会社「インスパイア」を設立。2011年、書評サイト「HONZ」を開設。元早稲田大学ビジネススクール客員教授。著書に『面白い本』(岩波新書)、『ビジネスマンへの歌舞伎案内』(NHK出版)、『これが「買い」だ 私のキュレーション術』(新潮社)、『amazon 世界最先端の戦略がわかる』(ダイヤモンド社)、『金のなる人 お金をどんどん働かせ資産を増やす生き方』(ポプラ社)など多数。(写真©岡倉禎志)。
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