ケヴィン・フィリップス(六三)の新著『American Dynasty(アメリカの王朝)』が、全米で話題を呼んでいる。ブッシュ一族の欺瞞を暴いた同書は今年一月の発売から注目を集め、ニューヨーク・タイムズのベストセラーリストに載り続けている。著作のための講演旅行中のニューメキシコ州で、著者に執筆の意図を尋ねた。実に歯切れの良い口調で、氏はこう答える。「親子二代が大統領になるということ自体、きわめて異例で研究に値するにもかかわらず、これまで出版されたブッシュ関連の本は、彼らに近い人物などが書いた好意的な内容のものばかりでした。それでブッシュ一族四代を、そして父と息子の政権を調べることにしたのです。メディアは父子の政権を別物として扱っていますが、権力は連続しているのです」
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