ジョゼフ・リーバーマンの不出馬表明

執筆者:足立正彦 2011年1月19日
エリア: 北米

 本日(米国時間18日)、ジョセフ・リーバーマン上院議員が来年11月に行われるコネティカット州選出連邦上院議員選挙に出馬せず、5選を目指さないことが明らかになった。リーバーマンは二大政党では初のユダヤ教徒として2000年大統領選挙ではアル・ゴア民主党大統領候補(当時、副大統領)の副大統領候補に指名され、ジョージ・W.ブッシュ共和党大統領候補、ディック・チェイニー副大統領候補との間で熾烈な大統領選挙キャンペーンを展開した。フロリダ州を巡る再集計作業は最終的に連邦最高裁にまで裁定が持ち込まれ、次期正副大統領が一ヶ月以上も決まらず政権移行プロセスに支障が生じるという、米国政治史でも極めて稀な状況が発生したことを多くの方も記憶していると思う。

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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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